PEEK樹脂とは?特性や耐熱温度、用途など徹底解説
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高性能樹脂の一つとして知られるPEEKは、航空宇宙や医療、自動車産業など最先端の現場で活躍する一方で、その名前を耳にすることすら少ない方も多いかもしれません。しかし、PEEKはその驚異的な耐熱性や耐薬品性から、従来の金属や汎用樹脂を置き換える素材として、今後さらに需要が拡大するかもしれません。
本記事では、当社バルカーの高機能樹脂担当スタッフがPEEKの特性や用途などについてわかりやすく解説します。この記事を通じて、PEEKの全体像をつかむだけでなく、貴社の製品設計や素材選定に役立ててください。
目次
PEEK樹脂の基本情報と特徴
この章ではPEEKの基本情報について解説します。PEEKの基礎を理解することで、他の材質との特性の違いを理解したうえで調達する手助けとなるでしょう。
PEEK樹脂の概要
PEEKはスーパーエンプラの中でも上位の特性を誇る高機能樹脂です。正式名称は「Poly Ether Ether Ketone(ポリエーテルエーテルケトン)」であり、分子構造に含まれるエーテル基とケトン基から由来しています。
PEEKは優れた耐熱性や機械的強度、化学的安定性を兼ね備えており、特に高い性能が求められる航空宇宙や自動車、医療などの分野で利用されています。このような特性により、PEEKは金属やその他の汎用エンプラでは対応できない過酷な環境でも活躍できる素材として注目されています。
PEEK樹脂の誕生と歴史
PEEKは1970年代に英国のICI(Imperial Chemical Industries)によって開発されました。当時は、耐熱性や機械的特性の向上を目指した研究の一環で生まれた素材であり、1980年代以降に産業界での利用が拡大しました。
現在では、その高い性能と汎用性から、グローバルに多数のメーカーがPEEKを製造し、幅広い分野で欠かせない材質となっています。
PEEK樹脂の分子構造と特性
PEEK樹脂の分子構造には、繰り返し単位としてエーテル基(–O–)とケトン基(C=O)が含まれています。この構造は、結晶性ポリマーの中でも特に高い剛性と耐熱性を与える要因となっています。また、エーテル基による柔軟性とケトン基の強い分子間相互作用が、耐化学性や摩耗特性の高さを支えています。
この独特の分子構造により、PEEKは以下のような性質を持っています。
- 耐熱性:250℃程度の連続使用温度に耐える
- 耐薬品性:酸やアルカリ、溶剤に対する優れた耐性
- 機械的強度:引張強度や圧縮強度が高い
PEEK樹脂とその他スーパーエンプラとの違い
PEEKはスーパーエンプラの一つに分類されますが、他の材質と比較しても明確な優位性があります。
たとえば、PEEKはPI(ポリイミド)に匹敵する耐熱性を持ちながらも、成形加工が比較的容易で、コストパフォーマンスに優れています。また、PES(ポリエーテルサルフォン)と比較して、PEEKは機械的強度が高く、耐摩耗性に優れています。そのため、摩耗や高負荷がかかる環境での利用に適しています。
さらに、PTFEなどのふっ素樹脂と比べて機械的強度が格段に高く、耐薬品性も同等レベルであるため、金属代替用途としても有効です。このように、PEEKは耐熱性や耐薬品性、強度、加工性など、多くの要素でバランスの取れた特性を持つ点が他のスーパーエンプラと一線を画します。
PEEK樹脂のメリット・デメリット
PEEKはその高い性能から、多くの産業で利用されていますが、あらゆる素材と同様にメリットだけでなくデメリットも存在します。この章では、PEEK樹脂の特性に基づく利点と注意点を詳しく解説します。
PEEK樹脂のメリット
PEEKのメリットは、高性能なエンジニアリングプラスチックとしての特徴が集約されています。その中でも特筆すべき点として、耐熱性、機械的強度、耐薬品性の3つが挙げられます。
1. 優れた耐熱性
PEEKの最大のメリットのひとつは、非常に高い耐熱性です。PEEKは連続使用温度が250℃程度に達し、高温環境下でも安定した性能を発揮します。この耐熱性は分子構造中のエーテル基とケトン基が強固な結晶性を形成し、熱に対する高い耐性を示すためです。
たとえば、航空宇宙産業ではエンジン周辺の部品、自動車産業ではエンジンや排気系部品などに幅広く使用されています。これらの環境では、他のエンプラでは形状変化や性能劣化が懸念されるなか、PEEKはその安定性で高く評価されています。
このように、PEEKの優れた耐熱性は高温環境での信頼性を求める用途において不可欠な特性です。
2. 高い機械的強度
PEEKは軽量でありながら高い機械的強度を持つため、金属代替材料としても利用されます。分子構造の剛性と結晶性が外力に対する高い耐性を提供しているため、これほどの強度を誇ります。
たとえば、自動車のギアやベアリングといった高負荷部品、航空機の構造部品に使用されるケースが一般的です。これにより、製品の軽量化と強度の両立が可能になります。
PEEKの高い機械的強度は、製品の耐久性と効率性を向上させる重要な要因となっています。
3. 優れた耐薬品性
PEEKは多くの酸やアルカリ、有機溶剤に対して優れた耐性を持ちます。腐食環境や化学薬品に晒される用途でも長期間使用可能です。この特性は、分子構造の高い安定性と化学的不活性に起因します。
たとえば化学工業では、配管やバルブ部品に使用され、腐食によるトラブルを軽減します。また、医療機器でも洗浄や滅菌が求められる部品に用いられています。
耐薬品性が必要とされる環境での信頼性を支える素材として、PEEKは非常に優秀です。
PEEK樹脂のデメリット
一方で、PEEKにも注意すべきデメリットがあります。主に、コストの高さや加工時の技術的な制約が挙げられます。これらの点を把握しておくことは、適切な素材選定に役立ちます。
1. 高コスト
PEEKは他のエンジニアリングプラスチックと比較して、非常に高価です。製造プロセスが複雑であり、材料の供給量が限られていることに起因します。
たとえば、同じ部品をPEEKではなくPC(ポリカーボネート)やナイロンで製造した場合、コストを大幅に抑えられるケースがあります。ただし、性能面で妥協が必要になることも事実です。
高コストであるため、使用する際には費用対効果を十分に検討する必要があります。
2. 加工の難しさ
PEEKはその高い特性ゆえに、加工時に特別な技術や設備を必要とします。
たとえば、射出成形では高い温度制御が求められ、金型や設備のコストも高額になります。また、切削加工では適切な工具や条件を設定しなければ、摩耗や仕上がり精度の低下が発生する可能性があります。
加工の難しさは、PEEKを利用する際の導入コストを押し上げる要因となります。
PEEK樹脂の主な用途と産業での活用例
PEEKは、その高い性能から幅広い産業で利用されています。この章では、PEEKの具体的な用途と活用例を産業ごとに解説します。
航空宇宙分野でのPEEK樹脂の活用
PEEKは航空宇宙分野において不可欠な素材となっています。特に、耐熱性と軽量性が求められる部品に採用されています。
航空機では、エンジン周辺部品や配管、ケーブル被覆など、高温環境や機械的ストレスにさらされる部品にPEEKが利用されます。これらの部品に採用される理由は、PEEKが250℃程度の高温に耐え、従来の金属部品を軽量化しつつ、必要な強度を保てるからです。ジェットエンジンの構造部品や航空機の燃料系配管にPEEKが使用されることで、燃費向上や耐久性の向上に寄与しています。
このように、航空宇宙分野におけるPEEKの活用は、高温耐性と軽量化という課題を解決する鍵となっています。
自動車産業でのPEEK樹脂の活用
自動車産業において、PEEKは金属代替材として活躍しています。特に、軽量化と高い機械的強度が求められる部品に適しています。
エンジン部品やギア、シール、ベアリングなど、機械的負荷が高い部位でPEEKが使用されています。これらの部品は、エンジンの高温環境や摩耗に耐えながら、製品全体の軽量化を実現します。従来金属で製造されていたエンジン周辺部品をPEEKに置き換えることで、車両重量の削減と燃費向上が可能になります。
PEEKは、自動車の高効率化と耐久性向上を実現する重要な素材として、今後も需要が拡大するでしょう。
医療分野でのPEEK樹脂の活用
医療分野では、PEEKの生体適合性と滅菌耐性が評価されています。この特性により、インプラントや医療機器の部品として利用されています。
PEEKは骨の強度に近い特性を持ち、X線透過性があるため、整形外科インプラントや人工椎間板に使用されています。また、耐薬品性と滅菌対応力により、手術用器具や歯科機器にも適しています。脊椎インプラントや人工膝関節部品にPEEKが採用されており、患者の生活の質(QOL)の向上に寄与しています。
医療分野でのPEEKの使用は、人体との相性や耐久性を考慮した製品設計において重要な役割を果たしています。
電子・電気産業でのPEEK樹脂の活用
電子・電気産業では、PEEKの優れた絶縁性と耐熱性が重宝されています。この特性により、高精度な部品製造が可能です。
PEEKはコネクタやケーブル被覆、電子部品の絶縁材として利用されています。また、高温環境で動作するセンサーや半導体製造装置の部品にも適しています。電動車両のバッテリー部品やスマートフォンの高性能コネクタに使用されることで、製品の高効率化と信頼性向上に貢献しています。
電子・電気産業におけるPEEKの活用は、精密機器や高温耐性が必要な環境での重要な解決策となっています。
その他産業でのPEEK樹脂の活用
PEEKは他の産業分野でも特殊な用途で活用されています。その耐久性と耐薬品性が、過酷な環境に適応できる素材として評価されています。
たとえば、半導体製造装置では、高温・高圧下で使用される部品にPEEKが採用されています。また、石油・ガス産業では腐食性液体に接触するバルブやシールに利用されています。
これらの特殊な用途では、PEEKの性能が従来の樹脂や金属では対応できない課題を解決します。
PEEK樹脂の加工方法と注意点
PEEKは、さまざまな加工方法に対応できる汎用性の高い素材ですが、その特性ゆえに特有の注意点も存在します。この章では、PEEK樹脂の加工方法と加工に伴う注意点について詳しく解説します。
PEEK樹脂の成形方法
PEEKの成形方法はさまざまです。以下で各成形方法について解説します。
主な成形方法
PEEK樹脂は、以下のような一般的な成形方法で処理することができます。
- 射出成形
- 押出成形
- 切削加工
- ブロー成形
- 真空成形
PEEK樹脂はこれらの成形方法に対応しつつ、高性能な製品を実現できるため、幅広い用途で使用されています。各成形方法についての詳細な解説は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアリングプラスチック(エンプラ)とは?特性や種類・用途をわかりやすく解説】はこちらから
PEEK成形の最新トレンド
近年、PEEK樹脂の成形には3Dプリンターが利用されるケースが増加しています。3Dプリンターによる成形は、複雑な形状の製品や少量生産に最適な方法として注目されています。
たとえば、医療分野では脊椎用インプラントの試作品を3Dプリンターで製造する事例が増えています。この技術により、従来の射出成形では困難だった高精度かつ複雑な設計が実現しています。
PEEK成形における特有の注意点
PEEKの成形には、その特性に基づいた独自の注意点があります。これらを理解して適切に対応することが、高品質な製品を生産するための鍵となります。
高温が必要な成形条件
PEEKの成形には、通常300〜400℃の樹脂温度と150〜200℃の金型温度が必要です。この高温条件が求められる理由は、PEEKの高い結晶性が関係しており、適切な温度管理を行わないと流動性が低下し、製品の精度や強度が損なわれる可能性があります。
たとえば、航空機部品の製造では、温度条件が適切でない場合、成形不良や寸法のばらつきが発生するリスクがあります。そのため、高精度な温度制御装置を使用することが推奨されます。
特殊な金型設計の必要性
PEEKの成形では、専用の金型設計が重要です。特に、冷却速度や収縮率をコントロールするための設計が不可欠です。適切な金型がなければ、製品の寸法精度や結晶性が低下し、強度や耐久性に影響が及びます。
たとえば、自動車部品のギアを製造する際には、金型の均一な冷却システムや、高温に耐える特殊材料の採用が必要です。これらの工夫が、PEEK製品の精度と耐久性を確保するためのポイントとなります。
PEEK樹脂の市場動向と今後の展望
PEEKはその優れた特性から、自動車や航空宇宙、電子・電気、医療分野など幅広い産業で使用されています。この章では、市場規模の動向、成長を支える要因、そして今後の展望について詳しく解説します。
市場規模と成長予測
PEEKの市場は近年急速に成長しており、今後も高い成長率が期待されています。2022年の世界市場規模は約8億米ドルと推定され、2029年には11億6,000万米ドルに達すると予測されています。これは年平均成長率(CAGR)7.71%に相当します。
地域別動向
PEEKの市場成長は、地域ごとに特有の産業ニーズを反映しており、今後も多様な分野での拡大が見込まれます。
まず、アジア太平洋地域は世界最大のPEEK消費地域であり、2022年には世界消費量の41%を占めています。特に中国が主導しており、自動車産業や半導体産業の成長が市場を牽引しています。
次に、北米では2024年に1億5,460万米ドル、2029年に2億2,253万米ドルに達すると予測されています。主に航空宇宙産業が最大の需要を占めています。また、ヨーロッパでは2024年に2億9,617万米ドル、2029年に4億1,922万米ドルに達すると予測され、特に航空宇宙や医療分野での需要が高まっています。
成長要因
PEEKの市場成長を支える主な要因には以下の3点が挙げられます。
- 金属代替材料としての需要増加
- 電子・電気産業での利用拡大
- 医療分野での応用
PEEKは軽量で高強度の特性を持ち、金属部品の代替材として自動車や航空宇宙産業で採用が進んでいます。これにより、燃費向上やCO2削減といった課題解決に寄与しています。
また、PEEKの優れた電気絶縁特性と耐熱性が、半導体製造装置や高温コネクタなどの製造に適しており、特にアジア太平洋地域での電子機器需要の増加が市場を押し上げています。
さらに生体適合性と耐薬品性を活かし、インプラントや医療機器部品に使用されているので、医療分野での需要は今後も拡大が予想されます。
今後の展望
まず、AIやIoTなど技術革新の普及に伴い、電気・電子産業での需要がより増加すると予測しています。
また、現在はアジア太平洋地域が引き続き市場をリードする一方で、北米やヨーロッパでも高い成長率が見込まれています。さらに、リサイクル技術の進展により、環境負荷を軽減しつつ市場拡大が進むと考えられます。そのため、PEEK市場は、今後さらなる成長が期待されるでしょう。
出典:PEEK樹脂―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2024~2030
出典:世界のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)市場 – 業界動向と2029年までの予測
出典:ポリエーテルエーテルケトン市場規模と市場規模株式分析 – 成長傾向と成長傾向予測 (2024 ~ 2029 年)
PEEK樹脂の種類および商品ラインナップ
PEEKには、その用途や必要な性能に応じてさまざまなグレードとカラーがあります。この章では、PEEKの主要なグレードの特徴と、当社が提供する商品ラインナップや制作事例についてご紹介します。
PEEK樹脂の主要なグレードと特徴
PEEK樹脂はその高い性能を最大限に活かすため、用途に応じて異なるグレードが開発されています。各グレードはそれぞれの特性を活かし、特定の用途で最適なパフォーマンスを発揮するので、以下に代表的なグレードとその特徴を挙げます。
標準グレード
PEEKの標準グレードは、耐熱性、機械的強度、耐薬品性のバランスが最も良いグレードです。このグレードは汎用性が高く、さまざまな産業で利用されています。
- 特徴:250℃程度の連続使用温度、高い耐薬品性、優れた機械的強度
- カラー:ベージュ
- 用途例:自動車部品、航空機の内部構造部品、医療機器の試作品など
導電グレード
導電性を付与したPEEKは、静電気の発生を抑制する必要がある用途に適しています。この特性により、半導体製造装置や電子機器の部品として利用されます。
- 特徴:高い電気導電性、耐熱性の保持
- カラー:黒
- 用途例:半導体製造装置の部品、高温コネクタ、電子機器の外装など
ガラス強化グレード
ガラス繊維を配合したPEEKは、機械的強度をさらに向上させたグレードです。過酷な条件下での耐久性が求められる用途に使用されます。
- 特徴:引張強度や圧縮強度の大幅な向上、高い耐摩耗性
- カラー:ベージュ
- 用途例:高負荷のギア、自動車のシャフト、産業用バルブ部品など
PEEK樹脂を選ぶ際の注意点とコスト
PEEKはその特性から幅広い分野で活用されていますが、選定時には用途やコストに応じた適切な判断が求められます。この章では、PEEKを選ぶ際の注意点と、最適なグレード選定のポイントについて詳しく解説します。
PEEK樹脂を選ぶ際の注意点
以下で、PEEKを選ぶ際に注意すべきポイントを2点解説します。
1. 適切な用途を見極める
PEEKの選定では、用途ごとの性能要件を正確に把握することが重要です。耐熱性、機械的強度、耐薬品性のいずれが優先されるのかを明確にすることで、適切なグレードを選ぶことができます。
たとえば、自動車のエンジン周辺部品では耐熱性が重要視される一方で、電子部品では耐薬品性や電気絶縁性が必要になります。用途に応じた性能要件の把握が、最適な素材選定の第一歩です。PEEKの選定には、使用環境や性能ニーズを正確に分析することが必要です。
2. 加工性と製造条件を考慮する
PEEKはその特性ゆえに加工時の注意が必要です。射出成形の場合、高温条件や特殊な金型設計が必要となるため、加工設備や製造プロセスに適合しているかを事前に確認しましょう。
たとえば、射出成形設備が高温対応でない場合、PEEKの加工には追加の投資が必要になることがあります。加工性を理解した上で選定を行うことで、製造時の課題を未然に防ぐことができます。
用途に応じた最適なグレード選定のポイント
PEEKは用途に応じて標準グレードや導電グレード、ガラス強化グレードなどのバリエーションがあります。それぞれの特性を正確に理解し、ニーズに合ったグレードを選定することが重要です。
選定時には、製品の性能要件に最適な特性を持つグレードを選ぶことで、品質とコストのバランスを実現できます。
PEEK樹脂のコストを考慮する
PEEK樹脂は高性能である反面、他のエンジニアリングプラスチックと比較してコストが高い傾向があります。選定時には費用対効果を考慮し、適切なバランスを見極めることが必要です。
1. トータルコストの視点
PEEKの高い単価は、製品の性能や寿命を通じてコスト削減につながる可能性があります。たとえば、耐久性が高いため、部品の交換頻度が低減し、長期的なランニングコストを抑える効果が期待されます。
2. コスト削減のための工夫
適切なグレード選定や加工条件の最適化によって、製造コストを削減することが可能です。また、部品設計時に3Dプリント技術を活用することで、試作段階のコストを大幅に抑えるケースもあります。
コストを考慮しつつ、性能要件を満たすグレードを選ぶことで、費用対効果を最大化する選定が実現できます。
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